弊社では国産材はもちろんのこと北米材から南洋材まで数多くの木材を取り扱っています。
中でも注力しているのが北米産のヒバ材です。(略称:米ヒバ)
この米ヒバをメイン商材として卸売から施工まで幅広く事業活動を展開しています。
米ヒバは日本建築学会が行った白アリ等の害虫に対する抵抗力の比較実験において国産杉・桧を上回る最高クラスの評価を受けています。
住宅金融公庫建築指導部が発表している耐腐朽性の高さにおいても同様に高い評価を受けています。
高温多湿の日本の気候風土において米ヒバは非常に優れた性質を持っています。
昨今アレルギー、アトピー、喘息などの症状を持つ子供たちが増えています。
これらの病気は建築材に用いられる防腐剤、保存剤、防蟻材等の化学物質と因果関係があり、「シックハウス症候群」と言われています。
この問題がきっかけとなり、保育園、幼稚園を管理されている法人様を中心に建築材への問題意識が高まっています。
個人様宅においても同様の問題が潜在化しており、子供たちの健康が建築材によって害されている事実は悩ましい問題です。
弊社の米ヒバが保育園・幼稚園に利用されてきた理由として「シックハウス症候群」への対応がありました。
米ヒバには「ヒノキチオール」という自然由来の天然有機化合物が含まれており、この「ヒノキチオール」の香りがシロアリ・ダニ・カビ等の害虫を寄せ付けにくくします。
また前述した通り、米ヒバには高い耐腐朽性も備わっているため、防腐剤、防蟻材等の化学物質に頼る必要がありません。
米ヒバは自然由来の人体にとても優しい木材です。
米ヒバは原木の直径が非常に大きく、節の少ない材料の採取が容易です。米ヒバと比較される木種として青森ヒバがあります。希少性が高く、高級品と呼べる木種です。
青森ヒバが持つ害虫に対する抵抗力、耐腐朽性については、日本古来から建築材として有名な桧以上と言われています。しかし、許容伐採量が低く定められており、そのほとんどが青森県でしか取れません。希少性が高いゆえに価格も高騰しており、さらに原木自体の直径が小さく、節の少ない材料の採取が困難です。
一方で、米ヒバはカナダのブリティッシュ・コロンビア州、アメリカのワシントン州の海岸近くから広く分布するエリアで伐採が行われており、許容伐採量も非常に高く、安定的供給が可能です。
米ヒバと青森ヒバの特性に大きな差はありませんが、供給量に大きな差があるため、価格差がとても大きいです。
米ヒバはコストパフォーマンスがとても高い材種といえます。
良い環境下で育てられた樹木は樹齢とともに強度・品質が増していきます。潤沢に日光を浴びながら、大地の栄養を吸収し、光合成を繰り返してきた樹木が樹齢とともに強度・品質を高めていくことは当然のことです。
米ヒバは北米の環境管理機構の適切な管理・監視のもと植林と伐採が計画的に行なわれてきました。
そのため樹齢200~300年を超える木材が数多く市場に流通しています。
国産材も国の管理下で育てられた品質の高い樹木は官材と呼ばれ、法隆寺をはじめとする歴史的建造物に数多く用いられてきました。しかし国内の市場で取引されている木材に官材レベルの材が出回ることは非常に稀です。
適切な管理・監視のもと採取された樹齢200年超の米ヒバは官材レベルに近い高い品質を保持しています。
米ヒバの加工性、寸法安定性は良好です。
材が適度に柔らかく、油分も含んでいるので手加工・機械加工ともにスムーズに進みます。
寸法安定性にも優れ、施工業や木工等とも相性抜群です。
弊社は現在、建築大工と協業しながら施工業務を行っています。
施工業務を行うきっかけとなったのも米ヒバが建築材として極めて優良な材種だったからです。
加工性が素晴らしく、土台、柱、内装、建具、家具など様々なシーンで利用可能なのでサービス拡大の柱となっています。